ケアハウスでの仕事をする際、最初のうちは様々な不安が付きまとうでしょう。初心者が最も悩みやすいのは、高齢者とのコミュニケーションではないでしょうか。ケアハウスには色々な利用者がおり、人間ですのでもちろん性格も違います。おしゃべりが好きな高齢者は良いですが、「1人で静かにしているのが好き」という人もいます。様々な高齢者と常に良い関係性を作るのは難しく、関係作りに近道はありません。まずは、その人が何を好んでいるのかなどを知りましょう。介護士に必要なのは観察力です。ケアハウスであれば、ある程度動ける人や、ややクリアな人もいると思います。共通して活用できるのが、「名前をこまめに呼ぶこと」です。
食事を出すとき、朝の挨拶をするとき、声をかけるときには常に名前を呼びます。たくさんの高齢者が利用するケアハウスの中では、利用者は孤独感を感じやすいものです。自分が好きなものを理解してくれて、常に名前を呼びかけながら声をかけてもらえることで、利用者は「自分自身を見てもらえている」と思うのです。毎日の忙しい業務に流されがちにはなりますが、日常における些細な会話も、円滑な介護をするうえでは重要なポイントなのです。もちろん介護士も人間ですから、苦手だな、と思う利用者もいるでしょう。そういった苦手意識は必ず相手に伝わってしまうものです。苦手な人がいても、まずは些細な挨拶から、どんどん自分から関わるようにしてみましょう。